『なあ陸遜ー』 『聞いてるか?おい?』 『聞けよハラ黒軍師!』 『あー!もううるさいですよ!勉強の邪魔です!ちょっとどっか行ってくださいよ!!』 『何がうるさいんだよ、陸遜も人の話ぐらい聞けよ』 『あー本当邪魔!火計に処しますよ!?早くどっかに消えてください!』 「ってわけなんだよ子明・・・(涙)」 「って何がだ、私はまだ何も聞いてないぞ」 陸遜を散々怒らせた後部屋を追い出され、甘寧は親友・呂蒙の元に来ていた。 「だってよお・・・聞いてくれよ!あのハラ黒軍師がさあ・・・」 「ハラ黒で悪かったですね。」 「俺の話も聞かずに勝手に怒りやがってよ」 「貴方が言いたいその ハラ黒二重人格エセマリア火計大好きっ子逆ファイヤーボーイズ陸遜ならここにいますが?」 「でええ!?陸遜何でここに!?」 「呂蒙殿に呼ばれたからここに来ただけです。私はここに来てはいけないのですか?」 それはとても笑顔とは非常に言い難い表情で甘寧に言い放った。 「子明・・・お前裏切ったのか? 所詮お前もこのヘソチラに騙される奴だったのか?」「私は最初からお前に協力していたつもりはなかったんだが・・・」 「ひでーよー!!」 甘寧は唯一の味方(?)呂蒙の裏切りにより傷ついた甘寧は、 ドアが壊れそうな勢いで部屋を出て行った。というか、壊れた。 「何なんでしょうね、あの脳まで筋肉馬鹿は・・・」 「しかし・・・陸遜。お前そこまで興覇と仲が悪いのか?」 「・・・はい?」 笑顔だった陸遜から微妙に笑顔がなくなった。 「俺から見るに、陸遜はむしろ興覇のことが好きなのではないか?」 「ま、まままままさか、そ、そんなことあるわけないでしょう!!?? 私は甘寧殿なんて死んでも好きになりません!!」 「(それはちょっと言い過ぎではないか?)でもお前は興覇のこと特別扱いしているではないか」 「あんな馬鹿に何故特別扱いなど・・・」 「(興覇はそんなに馬鹿か・・・)いや、陸遜は他の奴に対してはいつも笑顔のくせに、 興覇を前にすると笑顔をなくして本気でつっかかるからなあ・・・図星であろう?」 「まさか、私は本気であの馬鹿が嫌いなのです。あの・・・甘寧殿の話はもうしたくないのですが・・・」 「ああ、悪かったな。じゃあ最後に甘寧に伝言を頼む。「ドアを直しに来い」といって来てくれ」 「私が・・・ですか?」 「これは師匠から弟子に対する頼みだ。いって来てくれ」 「承知しました・・・」 しぶしぶ陸遜は引き受け、ドアのない部屋を後にした。 「甘寧と陸遜か・・・相性が悪そうだな・・・。将来大丈夫か?」 その頃の甘寧。 「で、甘寧半べそかきながらここに来たってわけ?」 甘寧は呂蒙に話すのを諦め、呉の姫、孫尚香の元に来ていた。」 「だってよお・・・まず子明はいいとしてあいつはひでえよ!」 「はいはい」 「いつも会うたんびに俺につっかかってきてよぉ、で『馬鹿は早く消えてください』とか」 「うーん・・・」 何か孫尚香は興味ないような返事を返した。 「『ふふっ貴方にこの策が解けるのですか?無理ですよね?貴方は馬鹿ですから』とか 俺の事を馬鹿馬鹿ばっかり言うんだよ!!」 「うんうん、だって当たってるからねえ」 「お前もどっちの味方なんだよ!!?」 「あたし別にどうでもいいもの。でも・・・」 「でも何だよ」 「それ絶対陸遜甘寧のこと好きよ」 「・・・・・・・・・はあぁ?」 「好きな子にはからかいたくなるってやつよ。だって陸遜は甘寧にばっか突っかかってくるんでしょう?」 「おお」 やっと興味を示したのか、孫尚香の目が輝いた。じゃじゃ馬の本領発揮か。 「じゃあ絶対そうよ!!キャーvv面白くなってきたじゃない!大丈夫、甘寧は両思いよ!!」 「いや、俺絶対フラれてるし」 「何をおっしゃるか!!あたしに任せなさいよ!絶対両思いにしてあげるからvv」 「お前楽しんでるだろ・・・」 その頃の陸遜。 呂蒙から伝言を受けた陸遜は甘寧を探しながら城中を歩き回っていた。 「(私があの筋肉を!?超果てしない馬鹿を!?呂蒙殿も冗談は大概にしていただきたいです。 だってこの呉のアイドル陸伯言がなんで呉のヤンキー甘興覇を好きにならなければいけないのですか?! 大体あっちも悪いんです!何もないのに私の部屋に入っては好き勝手していって ・・・こっちの身にもなってほしいもんです! でも私が甘寧殿を好きだなんて・・・何故そんな事をおっしゃったのでしょうか・・・。 でも甘寧殿は絶対私の事なんか・・・私は嫌われてますし・・・)」 「え?」 「(私今何て・・・?まるで私が甘寧殿の事が好きみたいな言い方じゃ・・・・・・・好き? ええええ!?そんな私がかかかか、甘寧殿を!!!???? ・・・でも好きになったところで私は両思いになれるわけでもないし・・・ あ、でもいつも部屋に来てくれているから少しはいい感じなんでしょうかね? うーん・・・ちょっと優しく接するよう心掛けてみましょうか。)」 「あ、甘寧殿」 私は決めた。優しくする、優しくする、優しくする、優しくする、優しく・・・ 「かんね・・・」 「でもよーあいつのハラ黒と馬鹿って言うのだけは勘弁して欲しいな。そこはさすがに俺陸遜のこと嫌い。」 私の周りだけに雷が落ちたような気がした。 本日は皮肉な程晴天なり。でも今だけは地獄なり。 悲しいという気持ちよりもなんかムカつくっていう気持ちの方が大きいわけで。 自然と 「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」 「(この声は・・・ヤバイ)・・・えーっと今日は晴れだな!」 「ええ、晴れですね。ここだけは地獄ですが(ニッコリ)。」 「り、陸遜・・・今の聞いてた?」 「ええ、たしか私の話題でしたね?ハラ黒だとか、馬鹿だとか でもですね、甘寧殿。私は正論を述べているだけなのですよ?勘違いしないでほしいですねえ。」 「(それを止めてほしいんだよ・・・)はいはい、分かりました。ごぉめぇえんなさぁーい」 「(くっムカつく!)まあいいです。馬鹿には付き合ってられません。 呂蒙殿がお呼びしていた事を言いに来ただけです。それでは失礼。」 「早く行け!!」 「あ、尚香様」 「何?陸遜」 「その甘寧殿の近くにいると馬鹿がうつりますよ?」 「(これが噂のハラ黒陸遜かあ・・・)う、うん!気をつけるわ」 左手をひらひらと孫尚香に振り、右手の親指を下に下げる例のポーズを甘寧に向けながら 陸遜は去っていった。 「・・・やっぱ俺陸遜に嫌われてるよなあ(涙)」 「・・・・・そ、そんな事はない・・・と思うわ」 でも実際尚香は「やっていけるかしらこの二人」と思っていた。 陸遜「(あー!!優しく接するはずが・・・!明日こそ・・・)」 甘寧「(やっぱこんな俺が陸遜と両思いなんていけないのか・・・。諦めるか・・・)」 続く・・・・・・・わけがない。 ああ、スミマセンスミマセン;;何じゃコリャーな話になりました。 最近私の中の甘陸が「バカップルvv」ではなく「ケンカップルvv」に変わってきてしまって・・・。 終わり方が投げやりになってスミマセン;;; 2004/4/6 山本 ♪ブラウザバックでお戻りくださいませ♪ |